付き合いはもう随分長いんですが、はからずも最近ご近所さんになってしまいました。

長沢さんは鷲崎のことを唯一「ワッシーさん」と呼びます。

馴れ馴れしさと距離感が入り交じった呼び方で実に長沢さんらしいと思うのですが、

まあつまりそういうくらいの間柄ですね。

初めましての時から関係はほとんど変わっていません。

長沢、関、伊福部と弊社の人間が三人も関わっている、皆さんお馴染みの

「ラジオ・ビッグバン」という番組がありますね。

たまーに僕も出させて頂くんですが、最初に長沢さんに（ついでに言うと関さんにも）

お会いしたのもやっぱりあの番組でした。

その頃からもうあの連中のノリみたいなものが完成されていて、

僕としてはちょっと羨ましかったり、悔しかったりみたいな複雑な感情がありましたね。

仲間に入りたくても入れないような。

その頃は僕も伊福部くんも他事務所というかほとんどフリーみたいな状態だったんですが、

後にアトミックモンキーの所属になり、少しだけ長沢さんと会う頻度も増えました。

で、わかったんですけど「いい人」なんですよ、あいつ。

もうあいつって呼んじゃいますけど。もちろん面と向かっては言えませんが。

ガードが緩くて何も考えてないぶん、人格がにじみでるんでしょうね。

ひどい事言ってますね、僕。

誉めてるんですよ。

初めて平野綾ちゃんと喋ったときに、もうなに話したらいいかわかんなくて

「長沢さんはいい人だ」って話をしたくらい。

ビッグバンの時の長沢さんは、男子陣営のワルノリにつきあってくれたり、

困ってくれたりっていうバカ部のマネージャーみたいな感じです。

ほら、マドンナっていうより冗談でケツ蹴れるかんじのマネージャーってわかります？

あんな。

年に２、３回部室にチョロっと顔出すくらいですけど、僕も最近やっとケツ蹴れるようになってきましたね。

蹴りませんけども。

たとえ彼氏が出来ても結婚しても、ずっとあのまんまでいて欲しいです。

本人は望んでないキャラ付けでしょうが。

頑張って下さい。

頑張って下さいってシメも無いですけど。

鷲崎健